コース長のメッセージ

コース長 藤原憲秀

「生命科学の『なぜだろう?』を研究して、自分を鍛えよう」
生命科学コース 教授 藤原憲秀

理学の考え方
 生命科学コースには、理学の考え方を学べる特徴があります。理学の考え方では、自然や生命の現象の中に「なぜだろう?」と疑問や問題を見出し、それを「どのように解決するか」方法を開発し、正しい解答を見出すことが基本になります。もちろん理工学部ですから、その解答を「世の中に役立つことに応用する」工学の考え方も併せ持ちますが、その応用の過程での「なぜだろう?」を解決する場面にも理学の考え方が役立ちます。現代社会では、「○○を学んだ」経験以前に、「貴方は問題解決力を備えていますか?」と問われます。本コースでは、生命科学分野の最先端の研究を通じて、理学の考え方に基づいた問題解決力を養成します。

ヒトを対象とした生命科学の展開
 当生命科学コースでは、「ヒトを対象とした生命科学」の展開と、「生物学」と「化学」を両輪とした研究推進を特徴にしています。ヒトの健康を守るという観点で、免疫機構の解明や疾患の原因の究明、医薬品の働きの解明や生物活性天然物の人工合成、さらに機能性タンパク質の精密構造の解明などを対象として、生物学と化学を基盤とする幅広い分野の研究が実施されています。

「生物学」と「化学」の両面から生命科学を学べる
 高校生の皆さんのなかには、『生命科学を研究するには「生物学」だけでは足りませんか?』『「化学」の方が得意で「生物」は苦手ですが、生命科学を勉強したいです』、という人が比較的多くいるようです。「生物学」と「化学」を槍と盾と考えるならば、2つ使えた方が生命科学の課題に有利に立ち向かえるのではないでしょうか?
 当生命科学コースでは、生物学や化学を始めとする幅広い分野で活躍する先生方による講義と実習を通して、生命科学に関連する「生物学」と「化学」の両方を学ぶことができるカリキュラムを用意しています。大学では、「生物学」も「化学」も、知識に根ざした論理的思考力を鍛えることになります。従って、高校生時代の理科の学修背景に拘らず、当コースに入学した後、生命科学を学び、研究する力を身につけることができます。

学科とコースが1対1対応
 生命科学コースは、生命科学科に包含されまれますが、1対1で対応しています。すなわち、45人の定員で入学したのち、1年生から卒業するまで同じメンバーで勉強と研究を続けます。「生命科学を学ぶ」という志を同じくするため、早い時期から仲間意識が強くなるようです。
 1年生では、数学や物理学を含めた基礎的な理科科目を主に勉強します。英語は1年生から4年生まで形を変えながら(徐々に研究に対応するよう)勉強します。2年生以降は座学と実験系の専門科目(生物学と化学)を学びます。3年生後半から研究室に配属されて、1年半の間、専門的な研究技術を学びます。(カリキュラムはこちら
 学ぶことは、率直に言って、容易ではありません。しかし、同じ志の仲間がいることは気持ちの上で大きな助けになります。やがて力がつくと、研究に対する展望が開けて、自分で研究が進められるようになります。そうすると、さらに研究意欲が湧く学生も出てきます。現在、定員の半数を超える学生が大学院に進学して研究技術を磨いています。

巣立ちに向けて
 当コースは、学生の皆さんが生命科学の知識や研究技術をもとに社会で活躍できるように、入学から卒業までの間支援を続けます。座学や実験演習を通じて修得した知識や技術、研究室での生活を通じて会得した合目的的な思考力や協同・協調の考え方は、社会に生かせる財産になるはずです。実際、卒業生は、生命科学関連分野を含む様々な分野で活躍しています。(進路はこちら

 生命科学に興味がある皆さん、当コースで自分を鍛えてみませんか?